認知症、うつ状態(仮性認知症)とせん妄状態の特徴

  認知症 うつ状態(仮性痴呆) せん妄状態
  • 発症
  • 進行性、緩徐
  • はっきり特定できる場合でも、季節単位である。
  • 週あるいは月単位で発症時期が特定される。
  • 多くの例では、何らかの契機がある(身体疾患、配偶者の死亡、転居等)
  • 何日の夜からというように発症時期を特定する事ができる。
  • 症状の訴え方
  • 多少のもの忘れに対する自覚はあるが、社会生活に支障を来たしているという自覚はない。
  • できるだけ、自分の症状を隠そうとする。
  • 自分のもの忘れのなどの症状を強調しようとする。
  • 一定しない。
  • 応答
  • 答えられない質問をはぐらかしたり、作話でごまかそうとする、又は、ごまかす為に怒り出す事もある。
  • あまり考えないで、見当はずれな答えが返ってくる。
  • はじめから拒否することもある、あるいは「わかりません」という答えが戻ってくる。
  • 答えは遅れがちになる。
  • 簡単な質問でも何回か質問しなおさないといけないことがある。
  • 注意力
  • 質問が簡単であれば注意を向けていられるので数字の順唱や逆唱などはできる。
  • 1日の中でも注意力はあまり変化しないが、悪くなる場合は夕方が多い。
  • 注意力の障害は目立たず、1日の中でも変化は一定していない。
  • 簡単な質問に対しても注意を集中しているのが困難。
  • 「えっ」「あっ何でしたっけ」という応答になりやすい。
  • 1日のなかでも変化
    しやすい
  • 思考内容
  • 自分の失敗を他人のせいにするなど、他罰的。
  • 自責的。自罰的。
  • 一定しない。
  • 見当識
  • 見当識障害の程度と日常生活能力の障害の程度は、おおよそ一致している。
  • 見当識障害が変動する事は少ないが、悪くなる場合は夕方が多い。
  • 見当識障害が軽い割には、日常生活能力の障害が目立つ。
  • 日常生活能力の障害が目立つ割には、見当識障害は軽い。
  • 記憶
  • 記憶障害の程度と日常生活能力の障害の程度おおよそ一致している。
  • 最近の記憶の障害が主体。
  • 記憶障害の程度が軽い割には、日常生活能力が重い。
  • 最近の記憶、昔の記憶直前の記憶などの障害の程度には、あまり差がない。
  • 日常生活能力の障害が軽い割には、記憶障害が目立つ。
  • 即時再生(数字や単語を読み上げ、直ぐに繰り返し言ってもらう)の障害が目立つ。
  • 睡眠
  • ふつうは障害なし。
  • 入眠困難、途中覚醒など。
  • 夜間に悪化し、夜間のせん妄想の形をとりやすい。
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